お知らせ・活動報告
千葉県医師会館訪問 <新型コロナウイルスに関する専門家の意見>
先日、千葉県医師会館を訪問し、新型コロナウイルス感染症に関して専門家の方からお話を伺いました。
現在、様々な情報があふれる中、みなさん自身で正確な情報を手に入れ、行動していただく必要があります。
そこで、今回の訪問で専門家から頂いた情報の概要を記載させていただきます。
(1)陽性のうち8割程度は症状が軽く、通常の風邪症状であり自宅療養で治る。ただ現在の感染症法では、症状が軽くても強制入院となるため、検査を一気に増やすことで軽症者が急増すると医療崩壊を招く可能性がある。重症・重篤患者に対する重点的な治療体制づくりが不可欠である。
(2)高齢者や心臓系の疾患がある方、人工透析中の方、癌治療中の方等については重症化・重篤化する危険性が高いため、注意が必要である。また高齢者施設、社会福祉施設の対策が必要となる。
(3)感染者の致死率は各国の医療資源に依存する。イタリア等については財政難により医療資源が削減された結果、医療崩壊が発生してしまっていると考えられる。今後、医療後進国に感染が広がると危険性は高まる。
(4)クルーズ船での感染状況を見ると、無症状感染者(不顕性感染者)はせいぜい有症状感染者の2倍から3倍程度と推測できる。一部で言われているような規模の無症状感染者はいないと推測される。
(5)今回のウイルスは飛沫感染。少量(単体)のウイルスにより即感染するという訳ではなく、ウイルスを含む大きな飛沫を吸い込むことで感染するリスクが出てくる。空気中を霧のように浮遊するエアロゾルによる感染は通常であれば考えられない。ウイルス単体はマスクを通過してしまうが、飛沫感染を防ぐという観点からは、サージカルマスクで十分効果がある。
(6)完治した後に再度感染するということではなく、自分自身の中に完治せずに残っているウイルスが再活性化し、再び感染症状が出てくる可能性はある。
(7)現段階では効果的に感染を抑え込んでいるが、今後他の国と同様に二次曲線的に増加する可能性は低くはない。
(8)「保健所」の調査能力が素晴らしく、非常に効果的に感染者数の増加を抑制している。ただ保健所によっては厳しい状況に追い込まれている所が出始めている。
様々な状況を考えると、すぐに感染がなくなることは考えられず、数年はくすぶり続ける可能性が高いとのことです。
今後も、正確な情報を入手し、千葉県内の体制整備に繋げられるよう引き続き取り組みます。
(まとめ:松戸隆政議員)
